7月31日の『コード・ブルー/ドクターヘリ緊急救命』より…
黒田(柳葉) 「まだ、やってたかぁ。
あとは小原さんがやってくれるからお前、もういいぞ。」
藤川(浅利) (無視して患者に)「どんなもの食べました?」
黒田 「聞こえたか~?」
藤川 「いや、やります。い、いいんです。
…俺には…ここしかないんだ。」
黒田 「勝手にしろ~~。」 (視聴者、失笑)
随所に出てくる黒田(柳葉)の藤川(浅利)いじめ。笑うしかない。
あ
…それはさておき、別のシーン。
患者のMRIを見ながら、
脳外科医西条 「左前頭葉の脳腫瘍で右前頭葉に広がっている。」
白石(新垣) 「右側に傾いていたのは
運動麻痺を起こしていたせいですね。」
西条 「脳ヘルニアも起こしている。
この場合どういう治療が考えられる。」
白石 「開頭手術により脳腫瘍をとるか、
脳圧降下薬を使うかだと思います。
でもどちらにしろ予後は…」
藍沢(山ピー) 「もって2、3ヶ月。
87才という年齢を考えるとこのまま薬で症状をとって
楽に過ごしてもらった方がいいですね。」
西条 「その通りだ。オペをしたらかえって意識を
なくしてしまうことになるだろう。
ただ生きてるだけになる。」
あ
脳腫瘍の種類は出てこなかったが、恐らく
グリオーマ glioma の中で最も悪性の
グリオブラストーマ glioblastoma であろう。
確かに、長期の生存は望めない脳腫瘍であり、
87才であれば手術はしないのが普通だ。
しかし、ドラマでは家族の強い希望で手術と
いうことになる(実はおじいさんの年金のためだったのだが…)。
脳腫瘍、特にグリオーマの場合、
脳そのものから腫瘍が発生し、
正常脳との境界が不明瞭なため、
手術で腫瘍を取り除こうとすると
意識障害、麻痺、言語障害などの
症状が残ったり、増悪したりする可能性がある。
そのため患者が高齢(果たして何才から?)の場合、
生きていることの尊厳をどう考えるかで、
治療への姿勢が大きく変わってくることになる。
John F Kennedy 元大統領の末弟であり、
米上院議員である Edward M Kennedy 氏も
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